サイズ : 約98×80×40mm
重さ : 228ｇ
産地 : 中国 Jinagxi Province


共生鉱物：カルサイト、マーマタイト、チャルコパイライト、ドロマイト、ガレナ

基本情報

- カルサイト（Calcite）
- 化学式
CaCO3
- 結晶系
三方晶系
- 硬度
モース硬度で3
- 比重
約2.71
- 光沢 ガラス光沢
- 色
無色、白、黄、ピンクなど

- マーマタイト（Marmatite）
- 化学式
(Zn,Fe)S（スファレライトの鉄分が多い変種）
- **結晶系
等軸晶系
- 硬度
モース硬度で3.5-4
- 比重
約4.0-4.2
- 光沢
樹脂光沢から金属光沢
- 色
黒色

- チャルコパイライト（Chalcopyrite）
- 化学式
CuFeS2
- 結晶系
正方晶系
- 硬度
モース硬度で3.5-4
- 比重
約4.1-4.3
- 光沢
金属光沢
- 色
真鍮黄色

- ドロマイト（Dolomite）
- 化学式
CaMg(CO3)2
- 結晶系
三方晶系
- 硬度
モース硬度で3.5-4
- 比重
約2.85
- 光沢
ガラス光沢
- 色
白、灰色、ピンク、黄色など

- ガレナ（Galena）
- 化学式
PbS
- 結晶系
等軸晶系
- 硬度
モース硬度で2.5
- 比重
約7.4-7.6
- 光沢
金属光沢
- 色:
鉛灰色

共生鉱物と蛍光効果

蛍光効果

- カルサイト
通常、紫外線下で強い蛍光を示すことがあり、特に短波紫外線でピンクや赤色に蛍光を発します。
- ドロマイト
紫外線下で蛍光を示すことがあり、通常はピンクやオレンジ色に光ります。
- その他の鉱物
マーマタイト、チャルコパイライト、ガレナは通常蛍光効果を示しませんが、これらの鉱物が共生している場合、その存在が標本の全体的な外観や光学的特徴に影響を与えることがあります。

特徴的な蛍光の組み合わせ

- ピンクの蛍光
カルサイトやドロマイトが短波紫外線下でピンクの蛍光を発することがあります。
- 黄色の蛍光
一部のカルサイトは紫外線下で黄色の蛍光を示すことがあります。

鉱物の産地と形成環境

- カルサイト
世界中で広く産出され、特に鉱脈、洞窟堆積物（鍾乳石）、堆積岩（石灰岩）で一般的です。
- マーマタイト
主にスファレライト鉱床で見られます。
- チャルコパイライト
鉱脈鉱床や火成岩中に広く存在します。
- ドロマイト
石灰岩中の変質鉱物として広く分布し、マグネシウムの供給源がある環境で形成されます。
- ガレナ
鉛鉱床で一般的に見られ、鉛の主要な鉱石鉱物です。

鉱物の利用と価値

- カルサイト
建材、セメント、光学用途（偏光プリズム）などに使用されます。
- マーマタイト
亜鉛鉱石として利用されます。
- チャルコパイライト
銅の主要な鉱石鉱物です。
- ドロマイト
建材やマグネシウムの供給源として利用されます。
- ガレナ
鉛の主要な鉱石鉱物です。

鉱物コレクションとケア

- 取り扱い:
これらの鉱物は、特にカルサイトとドロマイトが比較的柔らかいため、傷がつきやすいです。個別に保管し、硬い物と接触しないようにすることが推奨されます。
- 浄化
流水やセージの煙、月光浴が適しています。特にカルサイトは酸に弱いため、酸性の浄化方法は避けるべきです。

鑑別

- 識別方法
各鉱物の化学組成や結晶系、物理的特性（色、光沢、硬度）を基に識別します。紫外線下での蛍光反応も有効な識別手段です。

カルサイト、マーマタイト、チャルコパイライト、ドロマイト、ガレナの共生鉱物は、その美しい蛍光効果と多様な色彩から、コレクターや鉱物愛好家にとって非常に魅力的です。特に紫外線下での蛍光反応は、これらの鉱物をさらに興味深いものにしています。